素朴で懐かしい甘さ とちの実かりんと

■ほんのり甘い、素朴なかりんとう
水と空気の澄んだ朝日連峰で自生したとちの実は、この庄内独特のもの。
とちの実の風味をいかし昔ながらの手づくりで
かめばかむほどほんのり甘く素朴で飽きのこない味が根強い人気の秘密です!
■とちの実って??
絵本『モチモチの木』でも「ホッペタがおっこちるほどうまいんだ」
と描かれるほど、とちの実は昔から多くの人に愛されてきました。
なんと縄文時代でも食べられていたそうです!
栃の木になる「栃の実」は
厚い果皮の中にある種子のことで、その皮の中には1~2個の栃の実が入っています。
夏の終わりから秋になると、黄緑色から茶色に熟し、大きさが5~6cmほどに成長した厚い果皮が三裂し、中の種子 (栃の実)が見えてきます。
栃の実1個のサイズは約3~4cmで、
栃の木は高く育つので、栗のように果皮ごと落ちてきたものの中から実を採集するのが一般的です。
この栃の実は見た目が栗と非常によく似ており、栗のとがっている部分をなくし丸みをつけたような形で、色を濃くし光沢がある、 コロコロとした愛嬌のある実です🌰
見た目は栗そっくりですが味はまったく違い、茹でてもすぐには食べられません。
栃の実はサポニンやアロイン、タンニン(ポリフェノールの一種)を多く含み
そのまま 食すと非常に強いあくがあります(+_+)
あく抜き作業をしないと渋みや苦みで舌がビリビリするそうです・・・。
栃の実のあく抜き作業は高度な技術と根気が必要で、あく抜きが必要な食材の中でも非常に手間がかかるため、
主に街路樹として使用している他国では、薬用や漢方として栃の実を活用しているようです。
また、栃の実の食文化は縄文時代から続いており、複式炉(灰の貯蔵施設をもつ炉)の遺 跡からも栃の実が発見され
その時代から灰によるあく抜きがおこなわれていたといわれています。
何年もの長期保存もきき、貴重なデンプン源で栄養価にも富んだ栃の実は、保存食としても大変重宝されてきました。
■とちの実のお菓子いろいろ🎶
・とちの実 ゆべし
・とちの実 くるみもち
・とちの実 折り餅
・とちもち
・とち大福
・とちの実 せんべい

清川屋で販売している「庄内焼」も、実はとちの実のおせんべい!
優しい甘さのとちの実と、ざくざくのザラメの食感がクセになります(^^♪