さくらんぼの育て方は?ハウス栽培の佐藤錦を見学に行きました!

こんにちは。スタッフ渡部です。

少し前の話になりますが、ハウス栽培の佐藤錦を見学しに行きました。

さくらんぼの育て方は、ざっくり3タイプに分かれています。

①ハウス栽培・・・巨大なビニールハウスの中を暖めてさくらんぼの生育を促成したもので、主に母の日用などに出荷され、4~5月が旬です。

②無加温栽培・・・ビニールハウスの中で育てるのはハウス栽培と同じなのですが、暖房はつけずに窓の開閉だけで温度管理するもの。最盛期(6月下旬~末)より若干早めに旬を迎えます。

③露地(テント)栽培・・・その名の通り外で育て、旬は6月下旬~末です。露地栽培の中でも、贈答用品質のさくらんぼは実が大きくなるとビニールハウスの上部だけテントをかけて雨にあたらないように丁寧に育てます。テント栽培はじっくり樹上で完熟させるので、最盛期の中でも旬が遅めです。

今回はハウス栽培とテント栽培をしている農家さんを訪ねました。

↓樹木を覆うビニールハウスなので、通常よりも巨大!

中は満開の花!さくらんぼの花は白くて可憐な雰囲気です。

受粉させるために、大量のミツバチを飛ばして受粉させています(佐藤錦は他の樹の花粉をもらわないと実をつけません)

おとなしくてほとんど刺さないのですが、黒に反応するのか髪の毛にぶつかってくるのがちょっと怖いですね。

まだまだ寒い時期なので、ミツバチが寒くて動けない時のために、人間も受粉のお手伝いをします。

頑張って実をつけてね~👋

変わって、こちらはテント栽培のさくらんぼ。こちらはまだ芽が出たばかりです。

パイプで組まれた骨組みは、最盛期にテントを張るためのものです。

芽吹きの季節には「芽かき」という大事な作業があります。芽のうちに行う間引き作業のことです。

ひとつの芽から、ひとつの実ができるのですが、佐藤錦は1ヶ所から7~8個ぐらいの芽がまとめて出てきます。(この芽の集まりを「花そう(かそう)」といいます。)

↓これが花そうです。

そのまま育っていくと、当然花そうから7~8個ぐらいの実がつくわけですが、そうすると1粒当たりの栄養が不足して、小さくて美味しくない実ばかりとれてしまいます。

そうならないように、花そう1ヶ所あたり2~3個の芽を残して全部摘み取ってしまうのです。そうやって残りの実に栄養を集中させています。

もちろん全部手作業です。1本の樹にどれだけの芽があるんでしょう・・・ちょっと想像しただけで気が遠くなりそう・・・

どの樹の芽かきをするか、一つの花そうに何個残すか、どの芽を残すか

地道で、膨大な作業の積み重ねの全てが、さくらんぼの品質に繋がっているんだなあと実感します。

↓ツヤツヤして本当に宝石箱のよう・・!

ハウス栽培の母の日佐藤錦は、4月いっぱい頃まで受付予定です。どうぞ、よろしくお願いいたします。