ラフランスの食べ方を知って本当のおいしさを楽しむ

山形県産が有名な洋梨「ラフランス」。
ラフランスって以前購入してみたけれど、食べ方が分からなくってあんまりおいしくなかった、という方いらっしゃいませんか?
ラフランスは、きちんとおいしく食べられる食べ方を知っているのと知らないのとでは、味わいが全然変わってくる果物なんです!
ここでは、ラフランスのおいしい食べ方とむき方をお伝えしていきます。
また、余った場合の正しい保存方法もお伝えしますね。
ぜひ、香り高く、とろけるように甘いラフランスを味わってみてください。
完熟ラフランスの食べやすい切り方・むき方

ラフランスは、洋梨らしい独特の形をしているので、ちょっとむきにくいかな?とか切りにくいんじゃないか?と思われるかもしれません。
けれど、正しい切り方やむき方を知ると、そんなに難しくなくむいて食べる事ができますよ。
また、洋梨の一種であるラフランスをおいしく食べるためには追熟といって、完熟になるまで待たなければなりません。
その見分け方も知っていただければ、もっとラフランスの魅力に気づけるはずです。
ラフランスの完熟の見分け方
ラフランスの魅力を思う存分楽しむためには、完熟を見分けることがとても大事になってきます。
万が一、未熟なままラフランスを食べたとすると、その魅力を知る事ができないばかりか、味が素っ気ない感じがしておいしくありません。
ぜひ、完熟を見分けて、薫り高いラフランスを味わってみてくださいね。
着目点:軸の付け根の皮のシワ
まず、ラフランスの完熟度を見るのに一番有名なのが、軸の付け根のラフランス頭の皮のシワと柔らかさです。
軸の付け根に皮のシワが入ってくると、完熟した印。
また、軸の付け根を触って見て、押してちょっと凹むぐらいの柔らかさになっていれば、これも完熟の印ですよ。
着目点:軸を見る
また、ラフランスの軸自体でも、完熟度を見ることができます。
軸にも、熟するほどシワが入り茶色く変色してきますよ。
ここでも、熟したかどうかの目安になります。
着目点:ラフランスの底を見る
最後に着目して欲しいところはラフランスの底です。
ラフランスの下、つまり底では常にラフランスの重みがかかっているので、茶色く変色しやすくなっています。
ここが茶褐色に変色してきていたら食べ頃ということの目安になりますよ。
また、ラフランスの底のほうの全体の色味も比較的黄色みが増しているのもわかるかと思います。
ラフランスの食べやすい切り方手順
ラフランスの形を見てみると、ゴツゴツとして一見不格好に見えます。
けれど、その見た目に反して、味わいが高貴な香りと甘みを持っているのが特長だという事はもうご存知でしょう。
そうはいっても、食べる時に、その不格好な形を見るとむくのが面倒くさそうに感じるかもしれません。
でも、次に書く手順通りに切ってもらうと、かなりむきやすくなりますよ。
ぜひお試しください。
手順1:最初のカット
まず、最初のカットの仕方ですが、縦に包丁を入れ半分にします。
それをさらにまた半分にカットして、4等分にしていきましょう。
つまりくし形にしていくわけですね。
手順2:芯の取り除き方
4等分にすると、芯が取り除きやすくなりますよ。
包丁をいれて、芯をとりのぞきましょう。
手順3:皮をむく
最後に皮も4等分にしたことで、むきやすくなっていますよ。
このままスルスルっと包丁でむいてしまいましょう。
そして、ラフランスの色変わりを防ぎたいならば、レモン果汁をかけておくことで色変わりを防ぐことができます。
これで、おいしく食べられる状態になりますよ。
完熟ラフランスを香りよく食べよう

完熟になったラフランス。
よりおいしく食べるために、一工夫することができます。
先ほどむき方をお知らせしましたが、完熟していれば、もっと簡単に食べる事ができますよ。
まず、食べる1時間前ぐらいに、完熟したラフランスを冷蔵庫で冷やしておきましょう。
- 完熟したラフランスを半分にカットします。
- 軸をスプーン等でくりぬきます。(完熟していれば、簡単に取り除く事ができます。)
- あとはそのまま、スプーンですくって食べましょう。
この方法だと、手を汚さずに手軽に、香り高い果汁も果肉と共に楽しんでもらう事ができます。
余ったラフランスのおいしく食べるための保存方法

ラフランスをたくさん購入してしまったり、頂き物でたくさんもらってしまったときに、どうしても余ってしまうことがありますよね。
そんな時、余ったラフランスの保存方法をお知らせします。
ラフランスは食べるまでに追熟といって柔らかくなるまで保管すると思いますが、一度熟してしまうと追熟が続いてしまいます。
そのまま放っておくとおいしく無くなるばかりか、腐ってしまうので注意ですよ。
そのためには、きちんと保存方法を知って無駄にならない様にしてみましょう。
ラフランスの保存方法その1
一番簡単な保存方法は冷凍してしまう事です。
そのまま丸ごと冷凍してしまうのもいいのですが、後で食べる時の事を考えた場合はちょっと後で食べにくかったりします。
そういう時には、一度切って、皮もむいてしまって、ジップロックなどに入れ冷凍させるのも良い方法になりますね。
また、ラフランスは甘いのでカチカチに凍るというよりは、シャーベット状に凍ってくれるので、夏場、シャーベットして楽しむ事もできたりしますよ。
ラフランスの保存方法その2
もう一つの保存方法は、熟したラフランランスを煮てしまう事です。
煮方によって、コンポートにしてみたり、ジャムにしてみたり、フルーツソースにしてみたりすることができます。
特に、ジャムやフルーツソースにした場合は、ヨーグルトにのせてみたり、パンにのせて食べてみたりと、いろいろ楽しみ方が増えていきますよ。
コンポートもアイスクリームを添えて食べたりすれば、立派なスイーツになります。
ラフランスコンポートレシピ
材料:ラフランス(4個)、白ワイン(200cc)、グラニュー糖(200g)、レモン汁(大さじ2)、水(200cc)
手順:
- ラフランスをむいて、食べやすい大きさにします。
- 鍋に、ラフランス、白ワイン、グラニュー糖、水を同量加えて、火にかけます。
- 煮立ってきて、水分がでてきたら落とし蓋をして、形が崩れない程度柔らかくなるまで煮ます。
- 火を止めて、鍋に蓋をして余熱で残りの火を通します。
- 後は冷やして出来上がりです。
ラフランスジャムレシピ
材料:ラフランス(4個)、グラニュー糖(200g)、レモン汁(大さじ2)
手順:
- ラフランスをむいて、煮やすいサイズにカットします。
- 鍋に、ラフランス、グラニュー糖を合わせて30分ぐらい放置します。(水分が出てきます)
- 火にかけて、アクがでるぐらいまで、煮て行きます。アクがでたら小まめに取りつつ弱火にします。
- 20分ほど煮込んでトロトロになってきたら、レモン汁を入れ、強火にして水分を飛ばしていきます。
- 煮沸した瓶にに入れて、蓋をして逆さまにしておきます。覚めたら、冷蔵庫で保存します。
ラフランスフルーツソースレシピ
材料:ラフランス(4個)、グラニュー糖(50g)、レモン汁(大さじ3)、水(200cc)
手順:
- ラフランスをむいて、煮やすいサイズにカットします。
- このレシピではレンジを使ってみましょう。レンジに使える耐熱容器に水以外の材料をいれ絡めて水分がでるまで30分待ちます。
- 水を入れ、ラップをかけずに500Wで10分間加熱します。アクが出たら、ここで取り除きます。
- 全体を混ぜ合わせてから、さらに5分程度加熱していきます。また、アクがでたらとりのぞき出来上がりです。
- この時点で水分が多くても、覚めるととろっとしますので安心してください。ジャムと同じく瓶などに詰めて保存しましょう。
ラフランスのおいしい食べ方のまとめ

ラフランスは、追熟などの食べ方や食べやすい切り方さえきちんと知る事ができれば、甘くしっとりと薫り高い、とろける味わいを楽しむ事ができます。
今まで、おいしく食べられなくてあきらめていた方も、正しい食べ方さえ知れば、ラフランスの魅力に気付く事ができるはずです。
本場の山形県では、旬になると、お茶うけによく出てくる果物なんです。
それぐらい身近になっていただけたらうれしいです。
ぜひ、このおいしさを味わってみてください。